2012年09月08日

サムスンの背中はそんなに遠くない(2)

 海外に輸出をしようとする日本企業にとってドル円が78円近辺では正直勝負にならない。円高であっても利益を出すことができる環境や技術を獲得することを目指すのは悪くないが、所詮海外の「ちょっと安かろう、ちょっと悪かろう」には勝てない。

 今、管理人はLGのパネルを2枚使ってデスクトップ環境を構築しているが、たとえばLGのパネルはとても安くかつ機能性も高い。ただ、この2枚の21インチパネルは表示できる熱温度にばらつきがあり、かなりの調整を施しても2枚のパネルが同じ色味を出すことができなかった。

 でも、国産のパネルは出荷時までにものすごく微調整をかけるので、以前店頭で見た三菱の製品はそういった苦労は皆無に近かった。パネルはLGなどがOEMで出しているはずだが、細かい調整は国産メーカーのほうが数段上を行っている。これは日本のユーザーが異常なほど品質に関して五月蠅いということの裏返しでもある。

 日本人のいい面なんだろうか、悪い面なんだろうか、「モノや人」について徹底的に評する姿勢が日本人は他の国よりも強い傾向があるように思う。よく言えば分析に長けている、悪く言えば「ねちっこい」

 日本のユーザーのニーズに合わせるのはとても難しい。

 確かサムスンのお偉方だったか、中国の方だったか、あまり確かな記憶ではないものの、多くの海外メーカー幹部が様々なサイトでそんな話を披露している。

 とかく日本のユーザーは「これはできないのか」という問い合わせが非常に多いとか。

 日本のメーカーの製品は機能を詰め込みすぎ、なんではなくて、実は我々使う側がメーカーにそれを強いてきたのだ。ただ、その機能の反映のさせ方がユーザーフレンドリーではないというのが痛い。

 日本のメーカー、オタクの人たちは特に非常に製品に対する知識が豊富であり、示唆に富む発言は2chなどのジャンク掲示板などでも頻繁に目にすることができる。国産メーカーはでもその彼らの希望をうまく汲み取ることが本当に下手くそである。

 自分たちが市場を造って「どうだ、いいだろ、使ってみる?」的な殿様商売をしているのが国産メーカー。

 特にパナソニックが造ってるストラーダシリーズのカーナビがそうだ。

 パナはストラーダFクラスを30万程度の価格帯で販売していて、管理人も2007年モデルを所有している。でも、ジャイロは常に道を逸れるし、おまけに自車位置を直すまでのコマンドがやたら面倒。地図データ更新には2.5万かかるが、地図更新の内容はそんなに大したものでなかったりする。

 パナはストラーダユーザーの情報交換用のコミュニティサイトを開設したが、ほとんどと言っていいくらい役に立たない。みんな使い方に困っているというよりも、機能を熟知していて、その機能の改善を求める声が圧倒的に多いからだ。

 これではユーザーが離れてしまう。

 日本の企業は、本当にユーザーの視点に基づいているか。

 ・・・企業に求められているのは「一個の商品の製品寿命を極端に短くしてしまうか、それとも長くするか」である。日本のメーカーの場合は後者を選択するべきなのだ。一個の製品寿命を長くして、メンテナンスで儲けると言うと語弊があるが、永く使える、修理ができる、というのを念頭においてもらいたい。製品の性能はソフトウェアのバージョンアップで賄うのが望ましい。

(10月18日加筆修正)

 

posted by airmassu at 13:19| 京都 ☔| Comment(0) | 評論・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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