今年のGWの渋滞は例年に比べて倍の頻度で発生したと報道されていたのを見ると、やはり高速道路1,000円の影響はかなり大きかったようで。
ただ、誤解を恐れずに書けば、この1,000円の特別料金は期間限定であって、これからもずっと1,000円である保証はない。
日本は自動車産業が経済の主軸であって、今後数十年化石燃料が枯渇するまでその産業が衰退することはないだろう。
でも、こんな付け焼刃なことをしても、将来的に持続可能な経済対策ではないのは明白だ。
自分がもし為政者ならば、こうだ。
「自動車税は減税、ガソリン税を増税」
つまり、自動車を保有する分には課税しないけど、走らせたらその分課税しますよ。ということ。
以前にもブログに書いたこの提案。エコカーだからといってその分たくさん走ってしまえばエコではないし、大きい車を買ったからといってたまにしか乗らない人が高い税金を払うのもナンセンスだ。
道路は公共インフラで、私たちはガソリン税をはじめとする税金によってそれが賄われている。高速道路だって税金で造られているけれど、「使わない人もお金を払わされる」ことは果たして適切なのか?
だから、乗った分だけ課税する従量タイプの課税が公平でいいと思う。
たくさん乗りたい人は、積極的にコンパクトカーを選ぶだろうし、滅多に乗らないけれども使うときは家族が多いから多人数の大きい車じゃないとダメ、でも維持費が高くて諦めました、という人にも恩恵がある。
去年はどうだった?リッター150円だ200円だと騒がれて、街から渋滞は劇的に減った。必要なときにだけ車を使う、もしくは公共機関を利用するといった機運があったはずだ。
それが1年も経たないうちにみんなが車で出かけて渋滞の嵐。これではエコどころではない。人が活発に動いて消費活動するのはいいけれど、その分公共インフラが使われなかっただけならば意味がない。
だから
「車を持つ分には課税しませんよ」「でも乗ったらその分課税しますよ」にすればいい。
そうすりゃあ車は売れる。そして、渋滞も減る。
ガソリン、軽油の類は、漁業関係者や輸送業者に別途税制上配慮できるような体制さえあれば、今の課税の倍くらいをとってもいいんじゃないだろうか。イメージ的にリッター200円くらいだな。
2009年05月05日
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